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Planar 50/1.4 無限遠調整
外は雨。せっかくK10D用にレンズ買ったのに寒くて試し撮りに出たくない。
そこで今日は、「P50のマウント改造はできた。でも無限遠が出ない、調整方法がわからない」 というニッチな層に向けての記事をば。
(何を隠そう、私も今日までやり方を知らず、めんどくさいことしてました。)

ネット検索と以前の分解で得た経験を元にした、「たぶんこれが一番簡単」 な方法です。
今回はマウント側には触りません。レンズはカメラに付けたままでOKです。屋外でもできます。
用意するもの: 精密ドライバー(+)、自己責任

1.銘板のついた鏡枠をはずします。
  ピントリングを近距離側に回すと、レンズ先端の鏡枠がニューッと伸びます。最短距離(0.45m)まで行きましょう。 
Planar 50/1.4 無限遠調整_a0010867_924524.jpg
  実はこの鏡枠は単にねじ込んであるだけなので、簡単に外せます。
  伸びた鏡枠をつかんで反時計回りにグッと回すと緩みます(普通のネジと同じ方向)。クルクル回して外しましょう。
Planar 50/1.4 無限遠調整_a0010867_92501.jpg
2.ピントリングを解放します。
  まずピントリングを∞まで回しましょう。
  次に、前から見えるネジのうち、外側の3本を緩めます。(外さないでOK)
  するとピントリングがヘリコイドから解放され、スカスカになります。
3.無限遠に合わせます。
  スカスカになったピントリングを適当なところまで回します。最短距離でいいでしょう。
  緩めたネジのうち1本を締めると、またピントリングが効くようになります。
  なるべく遠くの被写体にピントを合わせましょう。
  ∞まで行ってもまだ合わなかったら、ネジを緩めてもう一度。
4.その位置を∞とします。
  締めたネジをまた緩め、ピントリングがスカスカの状態で∞の位置に合わせます。
  そのまま3本ともネジを締めましょう。
  これで調整は終わりです。ピントリングを最短距離に合わせ、外しておいた鏡枠をしっかりはめなおします。


P.S. ちなみにレンズ前群がはまっている枠も、ねじ込んであるだけです。
  1.で前枠を外した状態からそのままレンズ枠を回すと外れます。
  ホコリなどが入っている場合は、レンズ前群を外してブロアで吹き払うといいでしょう。
by enu_blog | 2007-01-06 10:08 | デジカメ達・写真機材 | Comments(6)
Commented by complex_cat at 2007-01-06 16:14
ご無沙汰しております。
 うーん,凄い。このような改造方法があったとは。
 K10は,魅力ですね。後出しでも,ここまで作り込んだボディを出すところに,メーカーの矜持を感じます。
Commented by enu_blog at 2007-01-07 22:11
SD10にPlanarを着けるときに使ったのがPKマウントだったもので、K10Dになってもすぐ使えるんですよね。あとAngenieuxも。
まあ今回の記事はPENTAX関係なくP50の調整なわけですが。
K10D、かなり良くできてますね。もう少しこなれれば相当いいです。K1Dへの期待も高まるところです。
Commented by 天放 at 2007-07-17 09:58 x
無限遠の出なかったRolleiSonnar改造品。
無限遠がでました。謝謝!
Commented by enu_blog at 2007-07-18 21:45
RolleiSonnarも同じタイプでしたか。それはなによりです。
Commented by jack at 2010-08-25 00:22 x
jackともうします。
NEX-5とMD ROKKOR f1.7 50mmで無限遠問題でマウント買いなおそうかと悩んでました。
このブログのおかげで無限遠出せそうです。
超うれしい。
Commented by enu_blog at 2010-08-26 00:20
無事 MD ROKKOR 調整できたようでよかったです。
オールドレンズの楽しみっていいものですよね。
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